November 24, 2006

ラ・フレッチャ

ラ・フレッチャ、(イタリア語で矢の意、道標の矢印、羅針盤の針)業界の道標という大それた意味でもないのですが、店舗にそう名づけたのは私なりの方向付けがあってのことです。日本では明らかにに失われている活気のある食文化、人を助け和ませ癒し活力を与える食という大切な生活にあってほしい要素をその地域に取り戻したい。
当たり前のことです、近くに、その土地に住む人、その土地を大切に考える人が経営する独自の飲食店がある、たまに食べに行ってみようかと楽しみにできる飲食店、それが私のしたいことです。
賛同していただける方もいれば、理解していただけない、何を馬鹿なと一笑に付す方もいるでしょう。
ラ・フレッチャのある場所は新宿との境界に程近い中野区青梅街道の近くです、その割に坪単価1万円以下と大変格安の物件です、かつてもう2世代も前高度成長期に建てられたそのマンションの構造上住居に適さない部分を店舗用にと割り当てられたスペースなのでしょう、深く住宅街にあってとても商売の成り立つ場所ではありません、いくら格安でも大手の外食チェーンは絶対に手を出さない立地です。そんな場所にあっても2年を過ぎてなお支持してくださる方が確実に増えています。私はこうしたことを不思議なこととは考えていません。
それは私達のしていることが人にとって当たり前に必要なことなんだと感じることができるからです。癒され和める食のある空間を提供する、そのようなことを取り戻そうとしているだけのことと私達は考えています。
私はそのためにこの20年修行し、学び、ある時は盗み(反省 
様々なことを注ぎ込みそれを成し遂げようとしています。
事実イタリア料理ということもそのための道具の一つな訳です。
それは貴重な頼もしく信頼する素晴らしい体系の一つであり、愛郷の地と慕うところですが同時に目的を遂げるための道具でもあるわけです。
本当に私達のするようなことをきっと望んでいてくれてたんだなぁと感じられる、目を輝かせおいしかったよ頑張ってと言って下さる方がいてくれることに感謝したいと思います。


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November 15, 2006

プリミティーボ

イタリアの方は自分の地元、住む土地をとても大切に考えます。それ故にその土地のものを紹介する際、そもそもその物に名前を与える時点から対外的にしっかり形を作って表現、表明しています。プリミティーボという名前の(品種名でもあります。)ワインがありますが、これはおそらく土地の方が(プーリア州など南の各州)その品種のワインをプロデュースする際もうすでにアメリカでジンファンデルの成功があったのでしょう、その原種がこのプリミティーボ(プリミティブ)なんだよという意味合いを込めたイタリアの方らしい命名のようです、考えてみるとその原種にプリミティブと命名されているのはおかしいですよね、言語の起源の話ではないのですから、元々そういう名前ならすごい偶然です。
パスタ料理カルボナーラの名前が付けられたのは世界大戦以降のごく近年のことですが、それにも拘わらず伝統料理然とした命名です。炭焼き職人風、似たような職業を元にした料理名は様々にあります。カチャトラは山の猟師、ペスカトーラは海の漁師、ボスカイォーロは木こり風だそうです。それぞれに必然的な相応しい内容があるものですが、カルボナーラはちょっと分かりにくい、きっと視覚的な要素、炭とブラックペッパーを掛けているのではないしょうか、炭焼き職人さんに特に関連した素材であったり、そういう方が好んで食べたというわけではないでしょうから、これは命名した方が伝統料理風に名前をアレンジしたものなのだと思われます。
それにしても響きのいい人気の出そうな名前です。

テレビでイタリアのものというと私はつい観てしまいます、土地の方に自由に話をさせていると家族の自慢話から始まりその土地がどれほど良い場所なのかを表現してそれは永遠に続きそうな勢いです。本当に愛して止まないそんな雰囲気が明確にあります。それとは逆にいや、だからこそなのでしょうか、
そんなイタリアの人たちは他者への感心も同時に強く持っています。
特に地方へいくほどそれは顕著にあります。
私事の旅行談ですがカンパーニャナポリの外れで道に迷い地図を広げていたのですがその辺り中から人が集まってきました、講釈が始まり挙句に地図は取上げられあぁでもこうでもない。そこの人達は公共の場所でそこにいる他の人達へとても強い関心を持っています。
日本ではこれはないことですよね、尋ねて教えてもらうのが自然なことと思います、外国人だったりすると逃げてしまったり。
公共の場所で他人に感心をもつことは愚かしいそんな風潮が日本にはあると思います。
公共の場所、他人と関わらずにはいられない場所、そんなところで他人に関心を持たない、持っていない体裁をとる、他人を無視する文化。

子供は社会の鑑と昔から言われることですが、子供がいじめをするのは大人がしているからでしょう、大人達にはそれは普通のことで気が付けないというだけで何も子供のことは不思議なことではありません、最近パワハラという日本固有の言葉が注目されているようですが、実はこれが本題で子供のいじめは反響に過ぎないのではないでしょうか、嫌がらせをすることで自らの目的を遂げようとする、話し合いでも指導でもなく嫌がらせをすることによって相手の譲歩を引き出そうとする、そういう愚かな人はたくさんいますね、何も生まず、実質的に成果を上げることはなく、興味があるのは常に自分の利益だけ、仕事の面白さ、作り上げる、創造することの面白さを理解することはない。
可哀そうな人達ですがとても有害でもあります。
こういう人とは関わりたくないものです、しかし実際にはそうもいきません。
とても不思議なことです、目の前に当たり前に面白いこと(仕事)があるのにそうでない、本来協力するべき仲間に嫌がらせをして満足する、いったい彼らは何をしたいのでしょうか?私が独立したのはこのようなことから完全に離れた環境をつくりあげられないか試す事も考えてのものでした。
当然ラ・フレッチャではパワハラのようなことはしませんし、あったら許しません。
もちろん、いい年をして責任を自覚できない人や権利だけ主張する我侭な人を弁護するつもりはさらさらありませんが、うちの店では話し合いが基本です、堂々と言えることは言えばいいし、責任を抱えたなら権利を主張すればいい、これ当たり前のことです。このようなことが隅々まであって生きていける環境がいいと思います。でもそれは現実にはなかなか難しいことのようです。
得た権益は決して手放さず出来る限り利用して、それを指摘されても図々しくも決してそれを認めない、権益を得た人と責任を持つ人は別なのが現実のようです。
そんな社会に健全な子供があることを望むのが間違いなのでしょう、それは必然のようです。全体像がそのように見えるので個々にそれを克服しようとしても大変難しいことになってしまいます。子供のいじめのことは大人がちゃんと成熟した大人の社会をつくらないと解決しないことなのではないでしょうか?



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November 11, 2006

ラティニア ビアンコ入荷しました!

サルディーニャの名門サンターディ社さんが誇る最高のデザートワイン、同じような環境やはり素晴らしいデザートワインを産するパンテレッリアと違う点を挙げると、パンテレッリアのパッシートがブドウを摘んだ後干して醸造したものであるのに対して、サルディーニャでは遅摘み(レイトハーベスト)することによって濃度糖度を上げて収穫醸造するものです。それ故果実味が豊かで香り風味が格別なのでしょう。ソーテルヌのワインの貴腐菌がする仕事を温暖乾燥した気候が肩代わりしているとでも言うのでしょうか、本当にソーテルヌに劣らずおいしいワインです。なかなか形容しがたいものです、最高の果実を口にすると言うのが真実に近い(笑 まだ見ぬ至高の果実を想像してくださいそれがラティニア ビアンコです。
まだまだ日本ではデザートワインの認知度が低いようです。甘いワイン=安いという先入観がかつてあったようでそれがなかなか払拭されないようです。
ディスカウンターに行くととても貴重なデザートワインが安く売られていたりします。私としては有り難いのですが、おいおいこんな値段で売るなよ〜とちょっと複雑な心境です。
レストランでの食事を締めくくるのに相応しい最高のデザートワイン、レイトハーベストということでもしかしてイタリアでも認知され難いのかもしれません。イタリアの主流はパッシート、レチョート、ヴィンサントどれも収穫後干して醸造するものです。
これほどレベルの高いデザートワインがこのような価格で提供されているのは珍しいと思います、とは言ってもやはりある程度値が張りますがその価値を考えると破格と言えるものです。
是非お試しください。グラスで提供します50cc 900円高いか?安いか?


01:05:35 | lafreccia | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

November 10, 2006

感謝、感謝!

いつもご利用いただいて有難うございます。
色々な人どうしの繋がり、地域であったり会社、趣味の仲間、開店以来3年経ちますがそういう人と人との繋がりが大切なんだなぁと感じる今日この頃です。
幹線道路からかなり入った住宅地、商業的には全く孤立した立地、そんな場所にお客さんがたくさんいらっしゃいます。初めていらした方を驚かせてしまうこともあるほどです。
そもそも資金的に潤沢ではなかったせいもあって探し当てた場所ですがとても居やすい穏やかな土地柄と思います。色々な繋がりでお客様が来てくださいます。
会社関係で来てくださる方もいれば、地元の口コミで来て下さる方、近くの幼稚園の会合に使ってくださる方、多少の困難は問題にはなりません。
私達のような仕事をするものにとってそのような密着した繋がりは重要です。利用していただいたら何か貢献して返したい、浅い繋がりではそのようなことはありません。昼食を取りにいったファミリーレストランで、何か相手の気持ちなり動向を気にすることはあるでしょうか?
そういうちょっとした近所付き合い(近頃はネットのコミュニティの近所ということもあるようです)が実は私達にとって重要なことです。
なぜならそういう人同士の繋がりということが私達を活かすものだからです。
繋がり?一人で食欲を満たすだけならわざわざその街の、チェーン店でない顔のある面倒くさそうなレストランには足を向けないものです。何か多少のきっかけがあって利用していただけるものと思います。

通常このようなところにとてもレストランなど出そうとは誰も考えない場所です。
散々脅かされました、元スリ横丁とか、「君度胸があるねぇ」とかそんな場所でもやって行けるのは支持してくれる方がいるからです。本当に感謝します。
思い切り地域と密着して、子供の成長を見届けようぐらいの気持ちで頑張るぞ!おぅ!
よろしくお願いします。


02:12:47 | lafreccia | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

November 05, 2006

ミネストローネ

この季節おいしくなってくるのはスープのような体を温める料理でしょう。今回季節のメニューでは特にこのスープを意識した構成としています。通年のメニューとしているミネストローネを始めジャガイモとキノコのスープ、アブルッツオ風ムール貝のスープと3種類をオンリストしています。
イタリアではスープもプリモピアットとしてパスタと同じカテゴリーに属する料理でともするとパスタ人気に押され目立たない、あまり注文されない料理になってしまっているようです。しかしイタリアでは肉の類いはもちろん野菜や豆類、魚介類を用いた地方によって異なる様々なスープが食されています。
北イタリアではキノコ、野菜、豆類を用いたスープが多くあり、このジャガイモとキノコのスープもその中の一つです。最近は冷凍技術も上がり輸送の難しかったキノコの類いも鮮度の良いものが入手できるようになってきました。炒めて香りを出したポルチーニ、しめじとジャガイモ、軽いブロードと牛乳を合わせた、ジャガイモの澱粉で軽く濃度のついたとても温まるスープです。
アブルッツォはサフランの名産地です、ムール貝と炒めた野菜、野菜のブロードを加えそこにこのサフランを合わせます。ムール貝の持ち味を最大限に生かした味わい深い印象的な一皿とします。
最近日本ではパスタ料理をセコンドの次に供して一連の締めくくりとするのもいいのではないかという声がちらほら聞かれます。私もこの意見に賛成です。最後に満足感のある量の調整し易いものを持ってくる方が日本人にとって自然なのではないでしょうか?作る側もお客さんの満足感を捉え易くなり助かります。鍋のあとの雑炊、飲んだあとのラーメン、日本人にはおなじみです。
もう一つの理由として私が挙げたいのはパスタ料理を最後にもってくることによってプリモピアットはより軽いスープなどが提供し易くなるということです。
スープはとてもバリエーションも多く調理人のセンス技術の差が出易い料理です。
ぜひ注文したい、して欲しい料理です。
イタリアンレストランへ行ってメニューを見るときにいつも無意識にパスタかスープかを選んでいます、スープを諦めてしまう訳です、どちらも食べてみたい、しかしそれは不自然、「プリモピアットを2皿も?」となってしまうわけです。
そうでなく締めにパスタをと店の側から提案してプリモには別の料理を召し上がっていただく、ただその際には量の加減が大切です。スープは案外お腹に溜まる料理ですから飲みすぎるとあとの料理が食べづらくなってしまいます。
ラ・フレッチャではこの辺も柔軟に対応しています。例えば2人前のスープを3皿に分けるとかは当たり前にできますから是非お気軽にご注文を。


01:42:27 | lafreccia | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks