March 04, 2007

舌の肥えたお客様

ラ・フレッチャの料金は同じ程度の料理を出す流行のイタリア料理店さんより少し安いのですが、ちまたに溢れている、もどきのチェーン店さんと比べると少し高い1〜2割くらいでしょうか、それがハードルになっているのか頻繁に利用していただくお客様は皆さん舌が肥えています。舌が肥えていると言うとなにそれ?と子供に突っ込まれそうですが、舌が脂肪で膨れているのではなく、味がわかるということです。食を楽しむということに慣れていて食べ物の良し悪しがわかる見識を持っている。地域を大切に考え仕事をしていると様々な人達に関わり、事情を伝え聞き知ることになります。
皆さんそれぞれの世界に長けそれぞれに成功を収めている、建築、IT、音楽、デザイン、医療、・・・本当に私の方が皆さんのところへ伺いたいくらい素晴しく興味深いのですが、認めていただく何があるのか?
同じ程度の仕事をしている高級な料理屋さんより少し安くできるのは、食材を無駄にしない努力を多くしていることと、食材を選ぶ際にコストパフォーマンスに重く基準を置いているというこの2点です。
ラ・フレッチャでは食材の価値全てを引き出すような扱い方を心がけています。
もどきのチェーン店さんと比べて少し高いのは、素材の良さを引き出し、生かすことを無視した作り置きをしないことと、安易なアイデア料理をイタリア料理としてメニューに載せないこと、これも2点です。
開店3周年を来月に迎える今、ほとんど全てが順調で怖いほどです。
開業して良かったとしみじみ思います、多くの方の応援、協力に感謝しています。
レストラン業、食の世界は医食同源の言葉通り、医療に近い性質を持っています。アジア、西欧に共通の概念がここにあって大変興味深い。そこにプライドを持てば携わる方皆さんが無限の可能性を手にすることが可能です。
現在日本では戦後の不幸な成り行きから、本来の文化が機能せず暗中模索の状態今が最低、創成期と心得てください。
現在、地域は閉塞感に溢れて、近隣に楽しみのない、地元が自慢できる質を持ち得ていない、地元という概念さえ消えかかっているかもしれない末期的な状況です。イタリアや西欧諸国ではそのような地元の連帯感や地域の質の高さは当たり前のことです。どこが違うのかは意見の分かれるところですが、私はそれが過度な合理主義に偏向していないかどうかの差だと考えています。
現在失われている「人を支える地域の仕組み」を取り戻すことはビジネスチャンスになると私は考えています。
一昨年から入ってくれたスタッフはとても心強い、私の挑戦を支えてくれる頼もしい仲間です。
成功する人に常に有る事は独創性です。その価値に気付き協力してくれることも然り
新しいスタンダードを構築する気の遠くなる作業。
開業し3年を経過して実感しました、開業費は総費用で1000万以下、賃貸料坪単価1万円以下、近年日本で台頭している合理主義(ネオリベでしょう)では説明のつかないことを肌に感じています。何かしようと志せば人の助けが欠かせません。


Posted by lafreccia at 01:54:25 | from category: ビジネス | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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