April 15, 2007

牛の話

ラ・フレッチャで使っている仔牛は、ニュージーランド産の乳飲み牛ボビーヴィールのスネ肉、とオーストラリア産のスタークヴィールのロース肉です。乳飲み牛の方はまだ牧草を食べる前の肉ですから白っぽく、オーストラリア産の方はある程度成長したもので牧草を食べていますから肉の色も赤めです。これが生産者によっては、ある程度成長したものであるにも拘わらず白っぽい場合があります。仔牛のうちに殺して食べてしまうわけですから元々可哀そうなのですが、その上肉質を白くするために狭いところに閉じ込めて代用乳のようなものを与えて育てるそうです。牧草に含まれる鉄分が肉質を赤くする栄養素なのでこれを含まないものを与えるわけですが、もういい加減体も大きくなっていますから、貧血になってしまうわけです。これが結構可哀そうなそうで、確かに仔牛肉の醍醐味は鶏肉のような淡白さで白い方がそれらしいようですが、そんな不自然な飼育の仕方で健康に育った肉と言えるのか、元々殺して食べているのは事実です、動物愛護という話になってしまうと私達まで困ってしまいますが、人間のちょっとした嗜好のために、ここまでするのはやり過ぎではないかと思います。これは使わないようにしようと微力ながら考えて選んでいます。自然に放牧して育てられた牛の方が安心ですよね。
仔牛はカナダなどからも多く輸入されていますが、やはりBSEが心配です。カナダでは野生の鹿などにもBSEが頻繁に発生していたそうです。やはり感染経路さえ未だに未解明な病気ですから牛肉も疑った方がいいと思います。そういった感染源から遠く海を隔てたオーストラリア、ニュージーランドなどの清浄国からの畜産品が安心です。清浄国はそれに近い病気さえ起きていない別世界です、弧発性と言われ遺伝が原因とされているスポンジ状脳症は人間の場合10万人に一人の頻度で発生するそうですが、清浄国の家畜にはその程度のスポンジ状脳症も起きていないそうです。
アメリカでは未だにそのような問題にはキリがないようで、ズサンな処理を行う加工業者がついこの間も問題になりました、ご承知のように日本との輸入協定に月齢20ヶ月以下で処理した牛肉に限定するという条項があり、証明書を付ける義務があります。
今回は輸入したものの中にこの証明書を付けていないものが混ざっていたそうです。その発表を受けてアメリカ農水大臣は「小さな問題」と取り合っていません。トップの方がこのように言うぐらいですから、全ての段階で半ば公然と不適切なことが行われているのは明らかでしょう。アメリカでは畜産関係のロビイストどころか政府行政の中枢に関係者が入り込んでいるという話があるほどです。数年前にワシントン州のある町でクロイツフェルトヤコブ病が、自然に発生する頻度を遥かに超える人数で特定の地域に集中して、発生していたことが明らかになったことがあります。遺族の方が不信をいだいて調べるうちに、同じ時期同じような病状で亡くなられた方が多数いるという事実を突き止め告発したものの取り合ってもらえず、僅かに地方紙が記事にしただけで、政府の公式の見解はBSE由来のクロイツフェルトヤコブ病ではないということでした。
ありえないほどの頻度、集中して発生した理由には一切触れられていません。それで済んでしまう、恐い国です。
日本の小売店ではアメリカ産牛肉は駆逐された観があります、日本の消費者やるじゃないかと私は喜んでいます。懸念されるのは、その分産地表示しなくて済む調理品や加工品に流れる可能性です、ハンバーガー、牛丼はもちろん、惣菜の肉団子、カレーのルー、日本で近年発生したBSEは代用乳に含まれた油脂が感染源であることが濃厚だそうです。可能性のあるものが一切含まれていないことが大切です。充分ご注意ください。自己責任と言うならその責任が果たせるように、情報を開示させる義務を課すべきなのに、それさえもしていない。去年の小泉首相の「疑うなら食べなければいい」という発言から私の疑いは広がっていきました。アメリカも日本も政府行政の姿勢は明らかに間違っています。
民間の方が明らかに健全で、カレーのルーも牛肉由来の成分を一切含んでいませんという表示があったり、牛丼もオーストラリア産を謳って販売しているチェーン店もあります。
韓国では一度輸入を認めたものの、世論を反映してアメリカ農務省とタフなやり取りが続けられています。なぜ日本ではそれができないのか?
ラ・フレッチャでは牛肉はオーストラリア、ニュージーランド清浄国2カ国からの輸入品に限定して使用しています。輸入業者さんも産地とパイプの太い良心的な会社です。どうぞご安心ください。






Posted by lafreccia at 00:10:24 | from category: 食の抱える危険 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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